そもそも発達障害者とは?
発達障害の定義をご存じない方のために、ここではその定義をお伝えします。
これに類する脳機能の障害であって、その症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」と定義されています。
この文章だけでは少し分かりにくいかもしれませんね。
もう少し具体的な内容が知りたい方もいるかと思いますので、次に、発達障害の様々な種類について、続けて説明させていただきます。
発達障害の種類
(1) 自閉症スペクトラム障害
強いこだわりや人との関わりが日常生活に支障をきたす障害。
診断基準によっては、広汎性発達障害・自閉症・アスペルガー障害などの名前で呼ばれることもあり、知的障害や、言葉の遅れ、感覚過敏・鈍麻がある方もいます。
ご両親の子育て中の違和感や、園や学校、乳幼児健診での指摘で気づくケースが多いと言われています。
(2) 注意欠陥多動障害
衝動的な行動が特徴で注意散漫になり、飽きやすい等の特性がある障害。
注意欠陥多動障害(ADHD)の特性は、幼い子どもには多く見られる症状です。
しかし、成長するにつれ同年代の子に比べて特性が目立つようになります。
そのため、園や学校での集団生活が難しくなってしまったり、本人の努力不足や親のしつけの問題と誤解されることも少なくありません。
(3) 学習障害
覚えることができない、学習することができない障害。
全体的な知的発達に比べて、学習面で目立って不得意なことがあり、「読めるのに書けない」など、一部だけに困りごとが表れることもあります。
授業についていけなくなる、宿題をこなせないなど、小学校に進学し、学習が始まって明らかになるケースが多いと言われています。
秋田県在住の発達障害者にとって大きな問題とは?
秋田県在住の発達障害者は下記のような問題を抱えています。
- 100人に一人の割合で自閉症スペクトラムは発症していると言われている
- 福祉サービスにつながらずに在宅で親御さんがお世話をしているケースが多い
秋田市内において、障害福祉サービス事業所における生活介護事業所は30ヶ所あります。
しかし、そのどれもが、知的障害者と精神障害者を中心とした施設であり、
発達障害者へのアプローチに特化した事業所は1か所もありません。
一定数の発達障害者(児)がいるのにも関わらず、サービス提供が難しいとの理由で、
参入出来ないのが発達障害の分野です。
上記の問題により結果的に、適切な治療処置を受けていない発達障害者が多数いるのです。
(就学、就職して問題が発生しても、原因が分からず放置されるケースが増加)
従来の知的障害者向けの支援施設において、
発達障害者を受入れたものの、個別化されたプログラムが提供出来ず、
不適応を起こして、サービス契約解除になったケースも多数いることからも、